今、名古屋大学の助産師教育も大学院教育へと大きく変わろうとしています。
本同窓会会長の任にあった入山茂美教授があまりにもご多忙ということで、代わって会長をさせていただくことになりました鈴木和代です。
1999年以来名古屋大学助産学同窓会は休眠状態でしたが、2015年の総会・講演会を機に3年ごとの総会と講演会を開催して行くこととなりました。2018年11月18日の総会・講演会では116名の同窓生が集い、同窓生の中根直子さんより、助産師としての奥深くてグローバルな取り組みをご講演していただきました。
若い助産師たちも先輩助産師たちも共に感銘し、その後の懇親会では再会を懐かしがり合う楽しいひと時を過ごすことができました。
参加者からは「役員の方大変ですがまたこういう会を開いてほしい!」の声も多々聞かれました。今後、回を重ねるごとに、交流して懐かしがり合うだけでなく、何か助産師にとって大きな力へと発展するような取り組みを同窓会としてできたらすばらしいなと妄想しているところです。
是非皆様のお知恵を拝借させていただきたいと思います。
どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。
名古屋大学助産学同窓会会長
鈴木和代
名古屋大学大学院医学系研究科総合保健学専攻看護科学コース助産分野 入山茂美教授よりご連絡
助産師教育の転換-学部教育から大学院教育へ-
名古屋大学大学院医学系研究科総合保健学専攻看護科学コース助産分野教授 入山茂美
2022年3月25日、名古屋大学の学部における助産師教育を受けた5名の学生(21期生)が巣立ちました。この助産学生を最後に、学部における助産師教育は終止符を打ちました。学部での助産師教育は21年間となります。その間に約200名の助産師を輩出してきました。その卒業生の中には日本や海外で活躍されており、1期生の中には師長などの管理職に就かれている方もみえ、頼もしい限りです。
この21年間の助産師教育のうち、私が関わった助産師教育は約10年になります。私は、名古屋大学に着任する以前は国際保健や国際看護を教える教員でしたので、着任当時は戸惑うことばかりでした。特に、助産師教育を大学院で行うのか、学部で継続するのかという教育論争が名古屋大学内でも起こり、意見を求められて困ったという思いがあります。しかし、その困った思いはそれほど長くは続きませんでした。それは、日本社会や世界の助産師教育の流れが2年の助産師教育にシフトし始め、名古屋大学も大学院での助産師教育へと転換することになったからです。
2022年4月2日に、助産師資格取得を目指す大学院生4名を迎えました。助産師教育カリキュラムの単位数は28単位から3単位増え、2022年度から31単位となりましたが、本学では32単位の取得となります。さらに30単位の博士前期課程の必修科目を取得していただき、研究力を備えた助産師の育成を目指します。名古屋大学から助産学の発展に寄与できる深い知識と研究能力をもち、助産師としての使命感を持って国内外の母子保健の向上に貢献できる助産師を輩出していくことができるよう、教員一同、努力をしていく所存です。
今後も引き続き、名古屋大学助産学同窓会会員の皆様からのご支援を賜りますようお願い申し上げます。
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